遠距離恋愛とは、文字通り「お互い離れた場所にいながら続ける恋愛」のことを指します。遠距離恋愛には大きく2パターンあります。1つは、もともと住んでいる場所が離れていたもの同士が恋愛した場合。もう1つは、お互い近くにいて恋愛を始めたが、何らかの理由で、離れてしまった場合。これまでは「恋人は近くにいるもの」とされてきましたが、通信技術と交通手段の発展により、今ではたくさんのカップルが遠距離恋愛という形をとっているのです。

遠距離恋愛のメリット

「遠距離恋愛」という言葉を聞くと、マイナスなイメージを持つかもしれませんが、実はメリットもたくさんあるのです。


[1]個人として成長できる

最大のメリットは、個人として成長できるところです。自分の時間を十分に確保することができるため、相手に過度に依存することなく、自分のやりたいことに集中することができます。言い換えると、ある程度の距離を保っている方が、それぞれの目標や夢を叶えやすいということです。また、これは若いカップルであればあるほど、効果は顕著に表れるでしょう。


[2]信頼度が高まる

実は、遠距離恋愛の方がカップルの信頼度が高まると言われています。遠距離恋愛は、相手に対する信頼がなければ、継続できません。ゆえに、自然と「相手を信頼しよう」という気持ちになるのです。なんだか関係がうまくいかないときに、少し距離を置いてみるというのは、実は正しかったのです。


[3]遠距離ならではのドキドキ感

遠距離恋愛ならではのドキドキ感があるのも大きな魅力です。離れているため、会えない期間が長く続くことになりますが、その分、久しぶりに会ったときの感情は特別なものになります。遠距離恋愛では、毎回初めて会ったような新鮮な気持ちを味わうことができるのです。そして、そんな瞬間は二人の絆をより深めるでしょう。

遠距離恋愛のデメリット

遠距離恋愛には多くのメリットがありますが、実はデメリットも存在します。


[1]孤独感と不安

遠距離恋愛の最大のデメリットは、何と言っても「孤独感」と「不安」です。恋人が近くにいないことで、特に休日や夜などは寂しく感じてしまうでしょう。近くに住んでいれば自然と一緒にいる時間を確保できますが、遠距離ではそれは叶いません。この「孤独感」や「不安」が日々のストレスになってしまうでしょう。


[2]コミュニケーションのギャップ

もう一つ大きな問題となるのが「コミュニケーションのギャップ」です。今やLINEやメールが主な連絡手段になっていると思いますが、お互いの顔を見ながらのコミュニケーションではないため、気持ちが伝わりにくく、誤解が生じてしまうことがあります。なるべく短い文章で簡潔にやり取りしたり、絵文字を使って感情を表現したりすることが大切です。


[3]そもそも会えない

そもそも会えないこと自体が何よりも大きなデメリットとなります。はじめはその距離感を楽しむことができても、いつか疲れて果てて、耐えられなくなってしまうかもしれません。カップルも千差万別ですが、特に会うことに重きを置いているカップルの場合は、その欲求が満たされないことで不満が溜まりやすくなるかもしれません。

遠距離恋愛を上手に続けるには

遠距離恋愛にはデメリットも存在することがわかりました。
では、そのような中、遠距離恋愛を上手に続けるには、一体どうすればいいのでしょうか。


[1]孤独と不安に打ち勝つ

孤独感や不安感は、遠距離恋愛において最も大きな障壁となる感情です。これらに打ち勝つためには、まず自分自身が一人の時間を充実させることが重要です。遠距離恋愛中は、恋人に依存しすぎないよう心がけ、それぞれの生活を楽しむことが大切です。自分の趣味や仕事に打ち込むことで、孤独感を減らし、自分の時間を有意義に過ごすことができます。


[2]質の高いコミュニケーションを心がける

遠距離恋愛では「質の高いコミュニケーション」を意識することが大切です。コミュニケーションの中でも、やはり愛情表現が何よりも大事になってきます。相手を想う気持ちや、相手への気遣いを言葉にして伝えるようにしましょう。また、LINEやメールだけでなく、電話をするよう心がけたり、コミュニケーションの回数を増やしたりすることで、「質の高いコミュニケーション」をすることができるでしょう。


[3]積極的に会う時間をつくる

遠距離恋愛をうまく進めるには、やはり積極的に会うことが大切です。言い換えると、「お互いが会う時間を積極的につくろうとする」ことが大切です。遠く離れた者同士が会うには様々な手間がかかるかもしれませんが、二人で協力して、スケジュールを調整しましょう。休暇や仕事の予定を合わせて、できるだけたくさん会えるようにしましょう。


[4]いつまで続けるのかをはっきりさせる

遠距離恋愛を長く続けるために最も大切なことは「いつまで続けるのかをはっきりさせること」です。いつになったら近くに住むのか、近くといってもどこに住むのか、将来的にどのような生活を送るのかなどについて話し合い、そのビジョンを明確にしておくことが大切です。このようなゴールをお互いがイメージしておくことで、遠距離の辛さを大きく感じずにいることができます。

遠距離恋愛で気をつけたいこと

遠距離恋愛にはいくつもの壁がありますが、以下のポイントに注意することで、その壁を乗り越えることができます。


[1]相手を疑いすぎない

遠距離恋愛では、相手の行動が見えない分、つい「浮気しているのでは？」「本当に自分を大切に思っているのか？」と不安になることがあると思います。そんなとき、疑いの目を向けて相手を責めるのはNGです。責めるのではなく「正直に伝える」ようにしましょう。


[2]日常の小さなことも共有する

遠距離恋愛では、特別なことだけでなく、日常の些細な出来事も伝え合うようにしましょう。例えば、「今日はこんなものを食べた」「帰りにきれいな夕日を見た」など、些細なことを共有しておくことで、まるで隣にいるような感覚を持てるようになります。物理的な距離はあっても、心の距離は近く保つように意識してみましょう。


[3]相手の生活スタイルを尊重する

学生と社会人、朝型と夜型など、お互いの生活リズムに違いがある場合は少し注意が必要です。相手の生活スタイルを無視して連絡をとろうとすると、負担になってしまう可能性があります。連絡をとる時間帯をあらかじめすり合わせておく、無理に返事を求めない、といった思いやりを持つことが大切です。


[4]サプライズやプレゼントを活用する

遠距離恋愛では、直接会えないぶん、サプライズやちょっとしたプレゼントが二人の絆を深めます。誕生日や記念日でなくても、手紙や小さな贈り物を送ってみましょう。最近では、インターネットで花束を届けたり、手作りのアルバムを贈ったりするカップルも増えています。目に見える「愛のかたち」があると、安心感を与えることができるでしょう。

まとめ

遠距離恋愛は、確かに簡単なものではありません。
会えない時間の寂しさや、不安、すれ違い……たくさんの試練が待ち受けています。
しかし、それは同時に、自分自身を磨き、相手との関係を見つめ直し、お互いをより深く理解するチャンスでもあります。
大切なのは、二人で力を合わせて、この距離を「壁」ではなく「絆」に変えることです。
どんなに離れていても、「気持ち」は距離を越えます。
あなたと大切な人の遠距離恋愛が、実り多いものになることを、心から願っています。